薬物治療連携研究会
一回目、二回目のテーマは循環器でした。今回と次回は呼吸器です。
それぞれの機能と病態、病気、検査等々深〜く学んで来ました。
会場は、金沢大学薬学部で行われ、先生は金沢大学薬学部の教授です。大学生気分で、テンションはすっかり20歳。教室には鏡がないから現実は、見えていません(^^)v
たけいまさこ
8月4日日曜日、大阪で開かれた(株)サンクロンの研修会に参加して来ました。
この会社の商品はクマザサの原形質液であるサンクロンとその軟膏であるサンクロン軟膏が主な商品です。サンクロンもとても効果のあるお薬ですが、この会社の創始者の方は、「創健生活」という呼び方で、普段の生活にこそ健康を保つ術があると普段の生活の中で健康を創ることを大切にされて来られた方です。
創始者の方は残念ながらもう故人なのですが、その方から直接「創健生活」を学ばれた方が今回の講師の方です。北九州市でサン・ムラタ母子保健指導センターをされている村田千代子先生。著書も多くあるので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。この方自身大きな病気を通して創始者と出会い、創健生活を実践され、その中で助産師として活動をされています。今回は、その助産師として日々赤ちゃんに接する中での記録を写真で見せていただきながらお話を伺ってきました。
サンクロンの研修会ですから商品の効果紹介があってもおかしくないのですが、今回は創健がテーマ。赤ちゃんの創健となると何を想像されますか?今回かなりの時間で話されたのは、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎についてです。原因はいろいろあるが、一つ重要で大部分をしめるのが、沐浴を上手にしてあげていないことだそうです。
たくさんのビフォーアフターの写真を見せていただきました。きちんと沐浴してあげるだけで、きれいになっている写真に驚きは隠せませんでした。
本当に、石鹸で洗うだけでこんなにきれいな肌になるの?
すごく、本当にひどくなっている肌が、たった一回でほとんどきれいになっている。まさか…。
先生は、たくさんの赤ちゃんを見てきてほとんどが3日から7日できれいな肌になると言っておられました。
使うのは、ガーゼと普通の赤箱の牛乳石鹸。最近の沐浴剤だの柔軟剤などはまったく必要ない、湯上りのベビーローションも必要ない。
ガーゼに石鹸を泡立てて、やさしくやさしくクルクルとなでるように、肌をフルフルとゆするように全身すみからすみまで洗ってあげる。そして、たっぷりのためたお湯ですすぐ。シャワーで流すだけではダメだそうです。しっかりと石鹸分を流してあげることが重要だそうです。洗い1に対してすすぎが3。洗いの三倍の時間をかけて、しっかり石鹸を落とす。それだけで、いいと。その後は、タオルでしっかりと水分を拭いてあげれば、ベビーローションも要らないしっとりプルンとした肌になるというのです。
スライドを見ながら話を聞いていた私は、「一体どれだけ全部で時間がかかるのだろう」「毎日のことだから、それだけでいいとしてもかなり大変」と思い、聞いてみました。15分はかかるとのことでした。15分が長いか短いかは人それぞれですが、真っ赤に腫れあがるほどになっている赤ちゃんの写真を見た後の私は、15分でこんなにきれいになるならしてあげたいかな?
レポート 竹井雅子
平成25年4月14、15日広島で行われた剤盛堂薬品株式会社主催の本大会に参加してきました。当日は、日本各地から日頃ホノミ漢方を店頭での健康相談に役立てておられる薬局、薬店さんが集まり、講演や情報交換会、セミナーと交流を深めてまいりました。その中から、二つの講演についてお伝えしたいと思います。
一つ目は、順天堂大学大学院教授の白澤卓二先生の「健康長寿な生き方について」の講演です。
白澤先生は、今、書籍や雑誌等でよくお目にかかるので、一度直接お話を聞いてみたいと思っていた先生です。
長寿遺伝子について長年研究されておられ、健康長寿に生き切る術を研究成果より講演されました。
長寿国日本において自立して百歳を迎える人は全体の2割であり、その2割の人の生活には共通した部分が数多くあるということです。また、健康長寿は遺伝だけではなく、その人の長年の生活習慣に大部分があるということでした。ちなみに、遺伝要素は25%、生活習慣要素は75%。その生まれ持った要素も40代までで、健康長寿は40代以降の生活習慣で決まるというのです。40代までは、多少無茶をしても25%の遺伝が健康を守ってくれるが、それ以降は、自分で100%健康を守っていかなければならないということでした。健康長寿に関しての自立は、40代でしなければならないようです。
先生は、40代は生活の転換期であり、ここで軌道修正し健康長寿を全うしましょうと話されました。具体的な術についてもお話はありましたが、本に書かれています。私には、出来ていないことばかりです。私は、今年五十歳になります。軌道修正しなければならない適齢期ですので、取り組みたいと思います。
先生は、もう一つ言っておられました。「もう八十歳だから遅い。ということはない。これからの天寿全うのため、七十歳、八十歳からも始めましょう」とのことでした。
先生の著書を何冊かすでに読んでおりましたが、やはり生で伺うお話には説得力を感じました。
二つ目は、ホノミ漢方会本部、高橋穂綱先生の「ホノミカード・チャートの考え」についての講演です。
ホノミカード・チャートとは、私達が店頭で、健康相談を受けたときに利用することもあるものです。
私達は相談に来局された方のお話の中から問題点を探し、薬を選びます。お医者様であれば脈診や腹診をされますが、私達には出来ません。そんな中、お話の中の問題点を整理し、薬選びに役立てるツールなのですが、このツールの成り立ちについてお話を聞いて来ました。
お話を伺い「本当によくまとめられた、うまく出来たツールである」と再認識しました。
うまく出来たツールですが、これを最大限に活用するためには、薬を知り漢方を知ることは不可欠です。ツールだけでは、お薬を活用しきることは出来ません。
今回、本大会に参加して薬、漢方のみならず今回の白澤先生のお話にあったような生活習慣、食事、心等等幅広く吸収し、提供できる薬剤師でありたいとの思いを再認識いたしました。
レポート 竹井雅子